乳酸菌をもっと知りたい

乳酸菌のことをもっと詳しく知りたい、
という方のために、読みやすくわかりやすいお薦め本を
ピックアップしてみました。


腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~

(ワニブックスPLUS新書) 2013/4/8
藤田 紘一郎 (著)
腸をダメにする習慣

現代人は知らずのうちに腸を痛め、免疫力は著しく下がっている――と著者は指摘する。
私たちが健康で長生きするには、免疫力を上げ、「腸内環境」を健康に保つ必要がある。腸内細菌が活発に働くよい腸を持つ人は、心身ともに健全で、病気にもかかりにくいそうだ。

では、どんな習慣が腸をダメにするのか、免疫の70%をになう腸を鍛える食べ物とは等、70歳を過ぎてますます元気な腸内研究の権威・藤田絋一郎氏が「腸内細菌をぐんぐん育て免疫力を上げる30の習慣」をわかりやすく提唱する。加齢とともに衰えがちの人、便秘気味の人には必読の書といえそうだ。

藤田紘一郎
1939年生まれ。東京医科歯科大学卒業。東京大学医学系大学院修了・医学博士。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授を歴任し、現在は人間総合科学大学教授・東京医科歯科大学名誉教授。専門は感染免疫学、寄生虫学、熱帯医学。1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で小泉賞を受賞。 2000年、ヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化振興会社会文科賞、国際文化栄誉賞を受賞。


「NS乳酸菌」が病気を防ぐ 単行本

(ソフトカバー)(PHP研究所) 2012/2/23
金 鋒 (著)
NS乳酸菌が病気を防ぐ

乳酸菌の整腸作用や美肌効果はよく知られるが、近年の研究開発はさらに進み、乳酸菌が人の健康に与える影響力は驚くほど増すばかりである。
2012年冬、「インフルエンザ予防に効果的」とニュースで発信されるや、乳酸菌飲料がスーパー等で品切れとなる事態が起きたことは記憶に新しい。

なかでも、従来から知られている効能をはるかにしのぐ画期的な乳酸菌として、期待を一身に集めているのが「NS乳酸菌」だ。本書は、03年に大流行した新型肺炎・ SARSの治療過程で「NS乳酸菌」を発見した中国科学院の金鋒教授が、最新の研究成果として発表したもの。


モンゴルの大自然から採取した野生由来の菌力の強さや、身体の働きに最適なNS乳酸菌を複数組み合わせて実用化するなど、多種多様な病気を防いでくれる乳酸菌パワーの秘密が読者に明かされる。1つ1つ知るたびに読者は驚きの連続だろう。
人と菌が共生すればもっと健康になれる、とする本書は、殺菌・抗菌文化を信じて疑わない現代人にとって必読の一冊になるだろう。

金鋒
1956年、中国・内モンゴル自治区フホホト市出身。1993年、東京大学修士、博士課程修了。人類遺伝学博士取得。現在は中国科学院教授(心理健康重点実験室、行為生物学研究室)。


ヨーグルトに隠された乳酸菌の秘密

(共同通信社) – 2012/10/30
鏑木長夫 (著)  光岡知足 (監修)
ヨーグルトに隠された乳酸菌の秘密

乳酸菌とは何か――に始まり、どんな働きをするのか、おなかの中にお花畑があるって本当なのか等、細菌の歴史から最新の研究成果まで、あらゆる角度から乳酸菌を分析。腸内の仕組みや乳酸菌の種類、それぞれが持つ力、世界で愛されている発酵乳製品や特定健康用食品についても紹介。健康生活は食から始まることや、乳酸菌の力で免疫力をアップする仕組みをわかりやすく解説している。

光岡知足(監修)
1930年千葉県出身。
腸内細菌学の世界的権威。
東京大学農学部卒業、同大学院博士課程修了(農学博士)。
理化学研究所主任研究員、東京大学教授、日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)教授を歴任。

現在は東京大学名誉教授、理化学研究所名誉研究員、日本獣医生命科学大学名誉博士。
腸内細菌叢の研究で、1988年に日本学士院賞、 2007年国際酪農連盟・メチニコフ賞を受賞。


鏑木長夫
1939年東京都出身。
早稲田大学卒業。
食品メーカー広報誌を創刊以後、200号までを編集長として担当してきた。
東京タイムズ社記者、(株)日本建炉勤務を経て、1976年に(株)健康情報センターを設立。